整体で好転反応はなぜ起きるのか
この内容ではタイトルにもあるように「整体で好転反応はなぜ起きるのか」についてお伝えしていきたいと思います。
この内容を読まれている方やその周りの方で、整体院へ行き施術を受けたら熱が出たり、体がだるくなったり眠気が出てしまうなどといった経験をされたことがある方もおられると思います。
その経験されたことは「好転反応(こうてんはんのう)」といいます。
好転反応とは
マッサージや鍼などを受けた後に、一時的な痛みの増加、発熱、だるさなどの症状が出ることを好転反応といいます。
個人差はありますが好転反応が起きた際の症状として
・一時的な痛みの増加
・発熱
・倦怠感
・頭痛
・吐き気
などが起こります。
感覚としてはどれも起きてほしくない症状にはなりますが、実際に起きていることとしては「効き過ぎている」ということになります。
では、実際にどのようなことが起きることによって効き過ぎてしまうということが起きるのかについて解説していきたいと思います。
好転反応が起きる原因
マッサージや鍼などを行うことで体では、血流(血行)が良くなります。
体内には血液が流れていますが、この血液は血管だけでなく筋肉の中にも流れているため、筋肉のコリや硬さが改善されることで滞っていた血液が体中に一気に流れていきます。
そうすることで急激に短時間で血行が良くなり過ぎてしまうことで体としては、お風呂でのぼせたような状態になります。
お風呂でのぼせてしまった時も一定時間安静にしていれば落ち着くのと同じように、好転反応も一定時間安静にしていることで時間の経過とともに落ち着いていきます。
好転反応の種類
一般的に、好転反応といえば好転反応という症状のみだと思われている方も多いのではないかと思いますが実際には好転反応は4つの種類に分類されます。
1.弛緩反応
→倦怠感、疲労感、発熱、眠気
2.過敏反応
→体の痛み、痒み、頭痛、発汗、施術部位の痛みの増加や炎症
3.排泄反応
→湿疹、吹き出物、ニキビ、下痢
4.回復反応
→倦怠感、発熱、吐き気、生理
弛緩反応
今までずっと硬さがあり無意識に筋肉へギュッと力が入っていたのに部位が急に緩むと硬さがあったことで入っていた力が急に抜けるので、体がびっくりして無意識に以前のような筋肉の状態へ戻ろうとし無意識に筋肉が収縮しようとしてしまいます。
ここでだるさを引き起こしてしまいます。
他には筋肉が緩み身体の歪みが整うことで自律神経も整います。
筋肉の硬さがあることで交感神経が優位に働き、常に緊張している状態となってしまいます。
筋肉の硬さが取れることで、副交感神経優位になり身体はリラックスし結果的にだるさや眠気を引き起こしてしまいます。
対策としては、眠気を取るために必要な時間は安静にすることも含めて睡眠を取ること、ウォーキングや簡単な運動を行い筋肉を適度に使うことで調子が整っていきます。
過敏反応
マッサージや鍼灸を行うことによって、体の血流が良くなり施術した部位へ血液が豊富になり神経の働きが向上していきます。
そのため今までの感覚以上に部位によっては敏感になりこれまで感じにくかった感覚(痛みや痒み)を引き起こしてしまいます。
対策としては、冷たい濡れタオルを気になる部位に当てるなどし一定時間冷やすことをお勧めします。
排泄反応
排泄反応とは、体に溜まった老廃物や毒素を体から排出しようとする反応のことをいいます。
ニキビができたり、吐き気、生理、下痢などの症状を引き起こします。
聞く限り、体に溜まった老廃物や毒素を体から出すので反応的には悪くないように聞こえますが、今回お話ししている整体で起きる好転反応では気を付けなければならない反応の1つでもあります。
整体で起こりうる排泄反応は、マッサージや鍼を受ける前にお酒を摂取したり食事後に施術を受けることになります。
食事やアルコールにより血流量が増加した状態で施術を受けると、そこに弛緩反応により体が緩みさらに血流が増加することで、自律神経も乱れ倦怠感、吐き気、下痢などを引き起こしてしまいます。
万が一引き起こしてしまった際には、運動や行動は避け水分をしっかり取り安静にし一定時間様子をみていきましょう。
回復反応
弛緩反応と似てはいるのですが、回復反応は特別血流の悪い場所が一気に改善され血流やリンパなどの流れが改善され、体が驚いてしまった反応として倦怠感、発熱、吐き気、頭痛などを引き起こしてしまいます。
対策としては、上記と同じく水分をしっかり摂り安静にすることになります。
好転反応の継続時間
好転反応は通常であれば平均的に1〜2時間程度になります。
人によって異なりますが、強い症状としても24時間程度になりますが、まれに1日以上続いてしまう方もおられますのでもしも中々落ち着かない方は早めに医療機関へ受診することをお勧めします。
好転反応はどんなに治療が上手な先生でも起きる時は起きてしまいます。
当院では万が一、好転反応が起きてもびっくりしないように初診でご来院頂いた際に当日中にご自宅宛にお身体の状態を記載した治療計画書を郵送させて頂いております。
それと同時にその日に新規の方、既存の方関係なくご来院されたすべての方へLINEもしくはメールをお送りさせて頂きしっかりとしたフォローをさせて頂いております。
何か起きた際には我慢せず相談してみることが大切なポイントになります。
